ホームワーキングホリデー情報ワーホリ日記
海外の学校でボランティアしようphotoslinks注意事項






二つ目の学校
初日
 長い夏休みが終わった1月の末、私はバスで二つ目の学校に向かった。バスに乗って見ると見慣れた顔の子が真新しい制服を着て座っていた。前の小学校の子だが、その子はその日からは中学生なのだった。
 新しい学校に着くと、オフィスにいき校長先生に挨拶をする。ここの校長先生は女の先生で笑顔のあるとても優しい感じの人だ。この日のモーニングティーの時間、校長先生は他の先生の前で私のことを紹介してくださった。
 この学校は前の学校よりも少し児童数は少なく300人に届かない程度。ちょうど新しいホールを建築中。工事の車が学校の中を走ったりするので、子どもたちにはそのことに関する注意がよくされていた。
 初めて行ったクラスは二年生のクラス。この国の二年生は6歳である。英語という言語しか話さない6歳の集団はこの時期の私にとって天敵であった。この日私が一日中あたふたしていて、子どもに怪しいアジア人という印象を与えたのは言うまでもないだろう。
アフタヌーンティー
 この学校に来てから二日目、昼休みに校長先生が「今日は先生たちみんなでアフタヌーンティーに行くからダイスケもおいで」と誘われた。何のことなのかあんまり良く分からなかったが、とりあえず行ってみることに。放課後職員室で待っていると校長先生が車のキー片手に出てこられた。
 校長先生の車に乗せてもらい向かったのは、かなり山のなか。他の車の全然通っていない道をひたすらどこまで行くのだろうか。。。そして着いたのは、ちょっとかっこいい感じの一軒家。

 後で分かったことだがこの家の人は、自分の家をアフタヌーンティーなどの場所として提
供することを仕事としているらしい。庭にはテニスコートがあり、さらに馬も飼われており、どう考えても私とは縁がなさそうな豪邸なのだが、なぜか柿がたくさん栽培されていた。柿をこっちに来て初めて見たので、それについて聞いてみると、それらの柿は日本へ輸出している売り物ということだった。
落ち着き
 どこの学校にも落ち着きがなく、じっとしているのが難しいという子は何人かいる。この学校にもそういう子はいる。
 ある日、私が中学年のクラスの一つで5,6人のグループを受け持って算数か何かを指導していると、突然他のグループの一人の男の子が机や教材を蹴り飛ばし、暴れ出した。担任の先生はすぐにその子の近くに行き話を聞いてあげられていたが、子どもはなかなか落ち着きを取り戻さず、校長先生も駆けつけられ、その子に対応されていた。
 担任の先生にも校長先生にも共通するのは、そういうときにとても落ち着かれているということだ。落ち着きを取り戻せない子どもに対応する時、先生の方が落ち着いていなければいけないのは当たり前なのだが、実際にやるのはなかなか簡単なことではない。いい勉強ができた日だった。

ビーチトリップ
 この頃この学校ではTopicを海の安全ということに設定して、学校全体がこのことについて勉強していた。そしてその学習のまとめとして実際に海に泳ぎに行くことになった。その日は高学年の三クラスが合同で行く日で、子どもの数は70,80人。バスを貸切で予約していたようでバスのところまでみんなで歩いていくと、あまり大きめとは言えない普通のサイズのバスが一台だけ停まっていた。子どもたちがどんどん乗り込んでいく中、私は二台目のバスはいつ来るのかと横の方に目をやっていたが、それらしいものは全く来ない。まさかと思いつつ他の先生に尋ねてみると、全員がこの一台のバスに乗っていくのだと。子どもはぎゅうぎゅうになり、それでもなんとか席に座り、先生は通路に立ち、なんとか全員がバスの中に収まった。
 ビーチに到着すると、私たちをライフセーバーの人たちが迎えてくださった。一時間ちょ
っとのライフセーバーの方からの話が終わると、早速海へ向かう。しかし、ここで日本にあるような海水浴場を想像してもらってはちょっと困るのだ(・−・; ものすごい波。サーファーのみなさんには絶好の場所かもしれないが、子どもを泳がせるのは絶対間違っている。
 このあと二時間ほど、変なところに流されていく子どもを何度も助けることになった。そしてなんとか全員無事のまま学校へ。来年はあの海へは子どもを連れて行かないで欲しいと思う。

−4−

前ページ  次ページ
他のページへ           10 11
おまけ                  .




ホームワーキングホリデー情報ワーホリ日記
海外の学校でボランティアしようphotoslinks注意事項


copyright(c)2002.daisuke.f All rights reserved

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送