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三つ目の学校
日本人の子ども
 二学期が始まったころ、私は他の学校もちょっと見てみたくなり新しい学校を探した。この新しい学校には二学期の間、週に二日だけいくことにし、残り三日間はそれまで通い続けていた二つ目の学校に行くことに決めた。
 初日、校長先生と会ってみるととても背の高い男の先生。優しい感じの人だ。低学年のクラスで働きたいということを伝えると、入学したての一年生のクラスに連れていってもらった。
 最初は低学年のクラスをいろいろとまわっていたが、その中の一つにどう考えても日本人っぽい顔の子がいた。そして名前も日本人の名前なのだ。聞いてみると、お父さんがNZの人でお母さんは日本人なのだという。日本人の親を持つ子をこの国では初めて見
たので、嬉しくなり日本語で話し掛けてみたがどうやらお母さんは子どもたちに日本語を教えられていないらしく、日本語の方はほとんど理解していなかった。今日本語身につけとけば絶対役に立つのに。。。と他人のうちの子に関して余計なんかも心配をしてみた。
ごはんにミルク
 二年生(6歳〜7歳)のあるクラスに初めて行った日、私はいつものように自己紹介をし、子どもたちから質問を受け付けた。細かい質問の内容は憶えていないが、食べ物のことについて聞かれたのだけは憶えている。
 自己紹介は何事もなくすんだのだが、そのあとのことだ。作文の時間になり、その日は私が来ていたので「ダイスケ」というテーマで書くことになった。自分をテーマに作文を書いてもらうことなど生まれて初めてである。ほとんどの子は自己紹介のときに話したことを元に、日本から来ただとか、歳がいくつだとか、パンよりもご飯が好きだとかいうことを書いていた。しかしある子はニコニコしながらこんなことを書いていた。
「ダイスケはご飯とミルクを混ぜたのが大好き」
こんなことは絶対に言ってないと思い、もう一度ちゃんと読んでみた。
「ダイスケはご飯とミルクを混ぜたのが大好き」
やっぱりそう書いてある。低学年と一緒にいるとこういうことがあるから楽しいのだ。
 あの時、その子に書き直せとも言っていないので、その子はまだ私がご飯に牛乳混ぜたのが好きだと思っているのだろうと思う。
ラグビー
 最初は低学年だけを手伝うつもりだったが、結果的にはこの学校では中学年のクラスにも顔をだした。
 ある日、今まで行ったことのなかった中学年のクラスに初めて顔を出すと、教室の壁にはラグビーのチームのポスターや新聞記事がいたるところに貼られており、またそのクラスの班の名前にもラグビー選手の名前がつけられていた。日本で言えば教室中に阪神のポスターや記事が貼ってあり、班の名前は全て阪神の選手の名前になっているような感じだ。この先生のすごいところは子どもたちの多くを自分の好きなラグビーチームのファンにしてしまったところである。
 そんなわけでこの先生に誘われ、私は生まれて初めてラグビーの試合を生で見に行った。試合の途中で雨も降り出したが私の隣でその先生はとても盛り上がっていた。私はラグビーのルールを良く知らなかったが、その先生が一生懸命に教えてくれたおかげでなんとなく分かるようになった。

二つ目の学校
パシフィカ フェスティバル
 話は二つ目の学校に戻る。前にも書いたように、私は三つ目の学校にいっているときも週に三日はこっちの学校に通っていた。
 五月の一日、低学年のクラス合同でバス旅行に行った。前に書いた海へのバス旅行の時のようにバスは一台なのだが、二台のバスをつなげて一台にしたようなバスで、カーブを曲がりやすいように車体の真ん中のところが曲がるスペシャルなしくみになっている。海の時よりも少しだけスペース的に余裕はあったが、それでもまだ子どもは二人用の席に三人でつめて乗る状態。そして困ったことに、バス旅行ということでただでさえ高くなっている子どものテンションをこのスペシャルバスがさらに高めてしまったのだ。カーブを曲がりバスの車体がぐにゃっと曲がる度に、子どもたちのテンションは最高潮へ達した。
 そしてなんとか目的地へ。今回の目的はパシフィカ フェスティバル。南太平洋の島々
の文化をいろいろ見ることが出来るお祭りだ。NZには南太平洋の島々(サモア、フィジーなど)出身の人も多く住まれていて、そういう方々が故郷の工芸品などを紹介されていた。私が受け持ったグループは髪飾りを作る活動をして、特に女の子は嬉しそうに髪飾りをずっとつけていた。
 学校への帰り道。帰りのバスもやはりあのスペシャルバスであり、子どものテンションはまた上り坂へと向かうのだった。
ディスコ
 「今度ディスコやるよ」と最初に聞かされた時は驚いた。学校の中で子どもを集めてディスコをやるというのだ。
そんなわけで、うちの学校では年に一度、夜の七時くらいから学校内でディスコをやる。一体どこから持ってきたのか知らないがミラーボールを取り付け、黒いカーテンで窓を仕切り、電気を落とすと、いつも全校集会をやっている部屋もそれっぽくなり、子どもたちは普段学校に着て来ないようなきれいな服を着て、女の子はメイクをしてきたりする。いつも子供向けの音楽が流されているおなじみのステレオからは、この日ばかりは普通の洋楽も流され、私も子どもと一緒に二時間おどり続けた。



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