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悲報
 三学期の半ば頃、月曜日に学校にいってみると職員室の雰囲気がとても暗い。わたしはいつものように元気におはようと言いながら入っていったが、その返事も返ってこないのだ。校長先生は「ちょっと悪いニュースがある」と言いながら私を校長室に連れていかれ、うちの学校の先生の一人が前日に突然亡くなったことを教えてくださった。
 その先生はとても元気のある人だった。亡くなることなど全く考えられないのだが、心臓の病気をもたれていたらしく眠ったまま静かになくなったそうだ。
 9時になると臨時の全校集会が開かれ、校長先生はその先生が亡くなったことを子どもたちに伝えられた。その先生は担任を持たれているわけではなく、Old Staff Roomと私たちが呼んでいた昔の職員室で、勉強の遅れた子どもたちを集めて指導されていた。そのため、その日以来休み時間になると子どもたちはOld Staff Roomに集まりその先生への手紙を書き出した。最終的に手紙の数はものすごい量になっていた。
 またその後、このOld Staff Roomは名前が変更され、その先生の名前がそのまま付けられ、今はその先生の名前で呼ばれている。
 その週の木曜日の午後は葬式があったため、私たちは学校を午後から休みにした。葬式には子どもたちもたくさん来ていた。校長先生はその日風邪をひかれており、立ち上がるのもやっとの状態だったのだが葬式には来られていた。葬式では、私たちは一緒に働いた仲間としてみんなで前に出て、校長先生が代表で話をされ、みんなで歌を歌った。
 職員室のホワイトボードには今もその先生の笑顔の写真が飾られている。
転校(その4)
 私たちは毎日朝の会を終えるとすぐにHand Writingをやる。アルファベットをきれいに書けるようになるように練習するのだ。そのときに私よりもきれいじゃないだろうかというような字を書く、南太平洋の一つの島が出身地の女の子だ。
 その子はずっと前から、いつかは島に戻らなくちゃいけないと話していたのだが、とうとうその出発日が決まり8月の半ばにその子は学校を離れることになった。最終日の朝、その子はビニール袋を片手にしっかりと握りながら教室に入ってきた。中に入っていたのはその子の出身地の島のオリジナルの首飾り。これはダイスケのだよと言って水色のを私にくれた。その日、私はその首飾りを一日中つけておいた。
 帰るとき、私はその子を学校の出口まで見送ると、みんなに手紙を書くからと約束をしてくれた。きっと今ごろは故郷の島のあつい太陽の下で元気で頑張ってるだろうと思う。
事故
 上に書いた女の子が学校を離れたその翌日のことだ。朝学校に行くと、私は職員室ではなく教室にまっすぐ向かった。教室にはいるとすぐ一人の男の子が、うちのクラスの女の子が前日に交通事故にあって救急車で運ばれたと教えてきた。その子はその現場を見たらしく、事故があったのは間違いないらしい。私は心配でいられなくなり、その子は大丈夫なのかどうなのか正確な情報を聞くために職員室に急いだ。すると命に別状があるわけではないことだけはわかったが、怪我の様子はどうなのかなどは分からなかった。。
 しばらく職員室でその子のことを心配していると、病院でその子に会われた校長先生が入ってこられ、その子は肩の骨を折っただけで済んで、元気にしているということを教えてくださった。
 その後しばらくしてからうちのクラスの子どもたちはその子のためにカードをつくり、その子のお姉ちゃんに預けて届けてもらった。早く元気な顔を見せてほしい。
事故のその後
 9月3日、事故から約二週間後のこの日、事故に会った女の子が登校してきた。元気だということを聞いてはいたものの、実際に会ってはいなくずっと心配していた。そのためその子の顔を見た時、私(23歳、男)は安心して半分泣きそうだった(・−・; 肩はまだまだ完治していないようだが、元気な顔でたくさん笑っていた。お母さんの話だと学校に戻るのをずっと楽しみにしていたということだった。
 その後の作文の時間ではその子は病院に行ったときのことをこう書いていた。
「病院に行ったときはお母さんと一緒にマクドナルドでお昼ご飯を食べました。だからまた病院に行ってみたいです。」
 またこの日の放課後は、以前うちのクラスから転校していった韓国人の女の子に学校でばったり会った。ちょっと用事があってうちの学校に来ていたらしいのだ。変わらず口数は少なかったが終始にこにこ笑っていた。

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