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一時帰国
 三月の中ごろ、私は大学の卒業式のために一時帰国した。私自身はワーホリで休学中なので卒業はまだしなかったのだが同級生の卒業式をどうしても祝ってあげたかった。毎日のようにたくさんの友達と会った。四月からみんな全国に散らばってしまうと思うと、その時間はとても大切なものになり、大学に入学した頃のこと、そしてこれからのこと、いろいろ話をした。
 十日間の一時帰国を終えNZに着くと、空港からの帰り道、バス停で私がぼーっとしていたため乗るはずのバスが目の前を通り過ぎた。私は荷物を両手と背中に抱えて、信号待ちをしていたバスを必死で追いかけた。
 20キロ近い荷物を抱え本気で走っている人など、なかなか見られるものではない。周り
の人は珍しがって見ていただろうと思う。次のバスを待てばいいと思われるかもしれないが、バスの本数が少ない田舎育ちの私にそんな発想が出るはずもない(・−・; またどうしても急がなければならない理由があった。
 日本に帰る前、私は子どもたちに帰国の日に学校に顔を出すからと約束をしていたのだ。
マオリ
 マオリと聞いてそれが何かぱっと答えられる人はどのくらいいるだろうか。社会の地理の時なんかにちょこっとでてきたのを憶えている人がいるかもしれない。マオリとはNZの原住民だ。NZにはマオリの血を継いだ人たちがたくさんいる。
 四月初めの二週間の長期休み中、私はちょっとだけNZの学校の先生を養成する学校に顔をだした。そしてその学校のみなさんと一緒にオークランド博物館を見学しに行った。博物館の中はとても広くマオリ族関係のものから戦争関係のものまでいろいろおいてあるのだが、その中でマオリ族のショーを見ることができた。マオリの伝統的な歌や踊りを見られ、またポイという道具を使ってダンスも見られた。このポイとは30センチくらいのひもの先に片手でつかめる程度のやわらかいボール状のものがついたもので、ステージ上ではマオリのみなさんがそれをものすごい速さで動かして、見事なダンスを見せてくれた。
 このポイはうちの小学校にもたくさんあり、私自身も自分で手作りしたマイポイを持っているので何度も挑戦したことがある。今のところ上達の気配はなさそうだ。
二学期
 二週間の休みが終わった四月の中ごろ、二学期が始まった。こっちでは日本のような始業式はない(ちなみに入学式もない)。学期の最初の日であろうといつも通り、普通に始まるのだ。日本人の私はこの辺にとても違和感を感じてしまう。
 この頃くらいから、となりのクラスを担任している先生から「うちのクラスをちょっと見ていてくれ」と頼まれることが多くなった。となりのクラスの先生は教頭としての仕事もあるので忙しく、ちょっと20分間くらいクラスを留守にする時に私に頼まれることが多いのだ。たった20分間なのだが、そのクラスの子どもたちのほとんどは5歳でもちろん日本語は話さない。とてもいい子どもたちなのだが、私にとってはもうあの子たちははどこか違う星の人たちなのだ(・−・;
 この頃はその先生から頼まれると「OK」と答えながらも、心の中は全然OKではなかった。もうドキドキだった。そんな私にクラスを見ていてと頼まれるその先生もかなりの勇気の持ち主なのだが、こういう先生が周りにいてくれるので新しいことにいろいろ挑戦できるわけであり、とても感謝している。

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