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誕生日
 2002年5月3日、この日は私の23回目の誕生日だった。この日は金曜日だったので私はいつものように小学校に出かけた。
私は誕生日であることを隠すほど遠慮深くはないため、朝職員室にはいると早速「今日は23回めの誕生日だ」とばっちり先生たちに伝えた(・−・9 学校内で情報が広がる速さはものすごいもので、その10分後くらいにクラスに行くともう子どもたちに私の誕生日のことは伝わっていた。
子ども「ダイスケは今日でいくつになったの?」   私「14歳(本当は23歳)」  
子ども「それじゃ、うちのお母さんと同じ歳だね」
七歳が相手だとこんな会話もほんとに成り立つから、あの子たちはかわいいのだ。
 この日は週に一回の全校集会の日でもあり、私はいつものように自分のクラスの隣に座っていた。すると集会の最後の方でうちのクラスの担任の先生が突然全校の前に出られた。何を話し出されるかと思うと、
「今日はダイスケの誕生日だからみんなでお祝いしましょう。ダイスケ、前に出てきて」
と言われた。前に出て行くと、子どもたちは全員でHappy Birthdayを歌ってくれ、その後うちのクラスから代表の子が二人出てきて私にプレゼントを渡してくれた。集会中にこんなことをしてくれるとは思っていなかったのでとても嬉しかった。
 後になって考えてみると、全校集会の前にうちのクラスの子は私の方を見ながら何やらニコニコしていた。あの時子どもたちは秘密のプレゼントがあることを私に教えたくてたまらなかったのだ。 
絵本
 うちのクラスは毎週月曜日が図書室に本を借りに行ける日になっている。ある月曜日、クラスの子どもたちがみんな本を借りおわった後、10分くらい時間が余ってしまった。その時、担任の先生の口からとんでもない言葉が飛び出した。
「みんな、今からダイスケが本を読んでくれるよ」
突然、本読みを私にふってこられたのだ。私に事前に本を読んでくれないかと尋ねられることもなく、ほんとに突然だった。キラーパスである。いや、勘弁してくれと思ったが、時すでに遅し。子どもたちの目は全て私の方に向いており、気の早い子は私の前に座りだしていた。
 子ども用の絵本を読むくらいそんなに難しくないというイメージがあるかもしれないが、実際はそう簡単なものではないのだ。私は一人の子に簡単なやつを選んできてと頼み、その子が持ってきてくれた本を子どもたちの前で読み出した。子どもは優しいもので、つっかかりながらの私の読み聞かせを一生懸命聞いてくれていた。
 こうして私は本の読み聞かせを時々するようになった。最近は読み聞かせ中に子どもに質問をしてみたり、変な余裕も出てきたが、まだまだ毎回つっかかってばかりだ。
転校(その2)
 うちのクラスではいつも朝一番に来るのはほとんど決まっていて、ある女の子だった。授業が始まる前は積み木で遊んだり、私が描いた絵を真似して描いてみたり、とてもかわいい女の子だった。また、うちのクラスの子の名前の中でその子の名前は一番発音しにくく、最初の頃私を一番困らせた子だった。
 二学期の中ごろ、朝学校に来てみると突然一人の女の子が転校してしまったことを知ら
された。転校のことはその日まで担任の先生も私も知らなかった。家庭の事情でほんとに急に転校することになったのだ。せめて、ちゃんとお別れのあいさつができたらよかったのだが。
 今でも朝教室に入る時には、積み木で遊んでいるその子がいるような気がする。
転校(その3)
 うちのクラスで唯一の中国人だった男の子は二学期の終了を期に他の学校に転校していった。
とても勉強が得意な子で、秘密だよといいながらみんなに、お父さんの車が違法駐車でレッカー移動されたことを嬉しそうに話したりとおもしろい子だった。そしてこの子の場合は、前に書いた女の子の場合とは違って一ヵ月くらい前から転校することが知らされていた。
 その子が転校する日の朝、私は教室のパソコンで何かをしていた。その子は学校に来るとバックを背負ったまま私の方にとことこと歩いてきて、プレゼントだと言ってきれいにラッピングされたチョコレートをくれた。私がその子をだきしめてあげると照れくさそうにしていた。
 その日はクラスが全校集会の司会や出し物の担当であり、出し物の劇の中でその子は、練習でとてもうまくなった泥棒役をしっかりと演じて見せた。
風邪
 二学期の後の二週間の休みの終わりごろ、私は風邪をひいて寝込んでしまった。普段はちょっと風邪をひいても寝込むことなどめったにないのだが、その時の風邪はすごかった。
 解熱剤が切れると熱は39度を超し、とにかく頭痛がすごくて夜もなかなか眠れなかった。頭痛薬も飲んだが二時間ほどで切れてしまう。私は、薬が体の中で悪者たちと激闘をくりひろげ、勝利しているイメージを頭の中で巡らせていたが、どうやら彼らは二時間ほどで疲れてしまうらしい。
 私は普段は自分の食事は自分でつくっていたが、このときは家の人が食事を準備してくれ、友達は果物を持ってきてくれたりもした。周りのみんなのおかげで風邪は3日くらいで落ち着いた。
 一緒に住んでいる子どもはその2週間後くらいに学校のキャンプがあり、その子に風邪がうつってないかどうかが一番心配だったのだが、その子は二週間後無事にキャンプを楽しんできた。

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